以前、電動ママチャリの前ブレーキがすり減ってしまってブレーキシューを交換したのですが、
今度は左手を握ってかける後ろブレーキからすごい音が出てくるようになりました。
ちょっと調子が悪いのかな?!などとごまかしていたのですが、すごい音になってきたので調べてみたら、グレードの高い自転車に使われている「ドラムブレーキ」にはグリスを注入してあげないと、騒音が発生したり、ブレーキが効きすぎてしまうことがわかりました。
色々検討したのですが、グリスはシマノの純正ローラーブレーキグリスをAmazonで購入して注入したら、驚くぐらい音がしなくなり、ブレーキの効き方もちょうどよくなりました!
もし自転車の後輪ブレーキ(左手を握ってかけるほう)から大きな音が鳴りはじめたり、おかしな感じでブレーキの効きが良くなったら、グリスが無くなっているかもしれないので、メンテナンスするのをおすすめします。
騒音が鳴り始めた電動自転車
我が家で愛用している電動ママチャリは、2016年10月に購入したヤマハの電動自転車【PAS Kiss mini XL. [パス キッス ミニ エックスエル]】(機種名:PA20KXL)になります。
第1子くんが産まれて、自転車に乗せてもいいぐらい担ってから購入したので、もうなんだかんだで6年も使っていますね。
前輪ブレーキは、ブレーキシュー(ブレーキパッドのゴム)を見ればすり減っているのがわかるのですが、後輪ブレーキは中が見えない状態です。(黄色いシールが付いている部分)
なので状態がわからないのですが、ブレーキ音がすごい音になってきました。
実際の音を聞いてもらったほうがわかりやすいと思うので、録音してみました。(風が強い日だったので音を拾っちゃったのですが、比較にはいいのかな?!)
こんな状態になってしまったので、色々と検索してブレーキの音鳴りを解消することにしました。
ブレーキの種類
いろいろ調べていると、自転車のブレーキには大きく分けて3つあることがわかりました。
- バンドブレーキ
- サーボブレーキ
- ローラーブレーキ ←今回の対象
今回、対応したのは「ローラーブレーキ」になりますが、間違えて「サーボブレーキ」や「バンドブレーキ」にグリスを塗ったり、注油するとブレーキが効かなくなるので注意してください。
たまたま感がすごいのですが、我が家にある3台の自転車がそれぞれのブレーキだったので、わかりやすいように紹介します。
バンドブレーキ
廉価な自転車の後輪には、ほとんどバンドブレーキが使われているそうです。構造は単純で、ゴムのバンドで締め付ける仕組みでブレーキをかけます。
我が家にある自転車では、第1子くんの子ども用マウンテンバイクでした。
後輪ブレーキを見てみると、手前の銀色の丸い部分が左手のブレーキと繋がっています。
より近くで見ると「80 BAND BRAKE 注油禁止」と思いっきり書いてありました。
ブレーキの上の部分にも「警告 注油禁止 点検は毎年販売店で」とシールが付いていました。
サーボブレーキ
サーボブレーキはバンドブレーキよりも少しグレードアップしたブレーキだそうで、ブレーキドラムの内側からブレーキシューを押し付けてブレーキをかけるタイプです。
しかもキーキー音を解消するべく開発されたブレーキだそうで、「キィー!!」「ギャリュギュリュ」というような異音がすることはほとんどないそうです。
我が家だと、奥が結婚前っていうか出会う前から乗っているこの自転車です。
出会ったのが東日本大震災の前年なので、もう10年以上前なのですが、、、いまだに後輪ブレーキから音はしていません。
前輪ブレーキやタイヤ自体の交換は何度か自分でしていますが、後輪ブレーキは気になったことがないですね。
ブレーキのアップがこちらです。
書いてある文字が見えにくいので、上から覗き込んだら「SERVO-BRAKE」と見えました。
「SERVO」のした部分には、バンドブレーキと同じように「警告 注油禁止」がありました。
ローラーブレーキ
そして今回修理するローラーブレーキです。
ローラーブレーキは普通の自転車に使われるブレーキの中でも、グレードの高い車体に使われるブレーキだそうで、内装3段などのギアが付いている場合には、ほとんどローラーブレーキになっているそうです。
またローラーブレーキの特徴は、密閉されているので雨の影響を受けにくく、グリスが入っているため音鳴りがほとんどないんだそうです。
ブレーキの仕組みは、ざっくり金属製の部品同士が接触することでブレーキがかかります。そのため金属間の摩擦の力を適正にして、摩擦による熱や音を抑えるなどのために専用グリスが使われています。
このローラーブレーキを使っているのが、我が家のママチャリです。
後輪ブレーキは他の2つと同じように、左側についていたのですが、
近くで見ると、「高温注意」のシールがあって、赤丸のところにゴムの小さなキャップが付いているので、ローラーブレーキだとわかります。
ただ当初は、ブレーキの種類などわかっていなかったので、どうにかブレーキを覗き込んで
頑張って品番を見つけました! 「SHIMANO BR-IM31-R」です!
SHIMANOの公式サイトを確認したら、ブレーキの取扱説明書があって【ローラーブレーキ専用グリスを補給】する必要があることがわかりました!
3.使用中、次のことが発生した場合には、即刻使用を中止し、販売店で点検・修理をしてください。
1)ブレーキをかけたとき、音鳴りがした場合
2)ブレーキの効きが異常に強すぎる場合
3)ブレーキの効きが異常に弱すぎる場合1)と 2)の場合は、ブレーキグリスの不足が考えられますので、販売店でローラーブレーキ専用グリスを補給してください。
ブレーキグリス、修理費用を検討
ブレーキグリスが必要なことが確定したので、とりあえずAmazonで検索してみたらすんなり見つかりました。
ただ、2022/11/9現在で「税込
ブレーキグリスを検討
命を守るブレーキなので、けして高くないのですがいろいろ調べてみていると、1回の使用量が米粒2つ程度から5gぐらいちの情報が色々出てきていました。
5g使用したとしても、100gあるので20回分ですね。
もう6年乗っている自転車なので、わかりやすく5年に1回だとしても100年分になるので、一生ローラーブレーキグリスに困らなくなります(笑)
ただそんなにいらないなぁ〜と思ったので、安くてすぐに手に入る代替品がないか調べてみたのですが、「クレのCRC556」や「CRCグリースメイト」、「ミシンオイル」、「機械等に使う固形タイプのグリス」などが情報として出てきました。
しかし、ローラーブレーキは金属間の摩擦で熱が発生するので耐熱性が必要だし、下手するとブレーキが効かなくなるのでおすすめしていない情報がほとんどでした。
なので、次の手として自転車屋さんでの修理費用も見てみました。
自転車店の修理費用を確認
ググってみたら、明朗会計の自転車屋さんの料金表がちらほら出てきました。
【ローラーブレーキ グリス注入】という項目があるところだと、500円〜900円(税抜)が相場のようです。
ただ大手の「サイクルベースあさひ」が料金表を出していて、破格の税込330円です!!しかもグリス代込みの料金!
ただ、我が家の近くに「サイクルベースあさひ」がなくて、自転車で行くと片道20分。。。
往復する時間と税込330円を考えたら、、、買ってしまえば、記事にできるし、100年使えるし、他の自転車(親戚や友人)にも使えるから、買っちゃえ〜ってことにしました!
ローラーブレーキ用グリスを購入して修理する
早速注文したら、翌日の午前中には届きました!(いつも翌日夕方なのに、今回のAmazon Primeは早かった!)
購入したシマノ (SHIMANO) ルブリカント ローラーブレーキグリス 100g
届いた「ローラーブレーキグリス」です。
グリス本体と説明書が入っていました。
日本語だけじゃなく英語表記もされていました。
取扱説明書は、片面に4言語ずつ記載があって、
両面で8言語に対応していました。つまり、世界共通で使われている商品のようですね。
日本語部分をアップしてみました。
取説にも、ブレーキをかけた時に「異常にブレーキがかかる」「異常音がする」場合は、グリスを補給する必要があることが記載されていました。
補給方法は、グリス容器の先端をカットして、容器のノズルを12mm以上差し込む必要があるそうです。
また補給の際は車輪をゆっくり回しながら、グリスを補給する必要もあります。
ノズルを12mm以上差し込む必要があるってことなので、どんな感じか測ってみたら、先端をカットしてもノズルの膨らむ部分まででちょうど12mm以上は確保できていました。
中身は黒っぽい感じのグリスのようなので、どんなものか見てみようと思ったので、
先端のキャップを外して、ムニュムニュもみながらギュッと力を入れてみたのですが、
なかなか上の方にグリスが上がってこないので、さらに力を入れてぎゅっとして、、、はっ!!っと違和感を感じました。。
違和感を感じた先端パーツの中に、、、中蓋が入っていました。。
しっかり密閉されていたので、いくら力を入れてグニュグニュしても出てこなかったっていう。
中蓋を開けると、黄色っぽい油が少しついていて、
ギュッとしたらグリスが出てきました。 黒っぽいドロドロ粘土みたいですね。
作業が終わってから薄く伸ばしてみたのですが、すでに汚れちゃったグリスのような感じです、
せっかくなので触ってみたのですが、
指先でスリスリすると、若干のザラザラ感があります。
子どものワセリンやヘパリンのような柔らかさですが、ツルツル感ではなくザラザラ感ですね。
ちなみに、水をつけてみると油感があって、しっかり水を弾きました。
油もの系を洗う時は、とりあえず台所用中性洗剤をつければスッキリになるかなとつけてみたら、ちゃんと落ちました!
ローラーブレーキグリスを注入
グリスは準備できたので、ローラーブレーキに注入をしていきます。
どのぐらい注入できたかわからなくなりそうなので、使用前のグリスを重さも測ってみたら115gでした。
で、最初に確認したように、ローラーブレーキの上の方の側面に黒いゴムキャップが付いています。
ここにノズルを12mm以上突っ込んで注入するのですが、正面から見るとまっすぐノズルをさせない微妙な設計(笑)
とりあえず、ゴムキャップを外してみようと指でいじったら、
結構簡単に外れてしました。キャップを無くすと面倒なので、落とさないように注意が必要です!
ゴムキャップを外せたので、ノズルを入れてみようとしたのですが、やっぱり斜めに刺すのですが、すんなりは行かない。。
ノズル自体はプラスチックなので、多少の柔軟性はあったので、
ノズルだけ取り外して、思いっきり差し込んでみました。
ちゃんとノズルの膨らむ部分までは差し込めたので、12mm以上は差し込めたので、
グリス本体をくっつけて、ブニュッとしてみたのですが、、、なんかグリスが出てる感じがしなかったので、
一旦ノズルを外してみたら、先端が潰れ気味に!!!
指でどうにかノズル先端を整形し直して、
ちょっとだけやさしめにノズルを指して、ゆっくりタイヤを回しながら、かなり力を入れてブニュッとしたら、グリスが注入できたようなのですが、漏れ出てちゃってる感が。。。
ちょっと漏れ出ちゃったようですね。
1箇所だけですが漏れ出たので、重さを測ったみたら、111gだったの4g注入できました。
まだ全体に広がっている感じがしなかったので、タイヤを回転させながら少し弱めにグリスを再注入したら、またブニュッと。。。
結果、10g分グリス注入できたようです。
さらにタイヤを回しながらブレーキをかけたり、離したりした後に、実際に自転車に乗ってみて程々にスピードを出して、後輪ブレーキを中心に使ってみたら、全体に馴染んできたようです。
最後に、ゴムキャップを指に乗せて、穴に押し込んで、
しっかり締めておきます。
これで、ローラーブレーキの専用グリス注入の完了です!
「キィー!!」「ギャリュギュリュ」とうるさい騒音がでる電動自転車の後輪ブレーキに専用グリスを注入して修理しました のまとめ
しっかりグリスを注入した電動自転車で、最初の急坂を下ってみたのですが全く騒音がしなくなって、タイヤがロックされて止まるほど急にブレーキが効いてしまうことが全くなくなりました!
さらに第1子くん(30kgになった)を久しぶりに後ろに乗せて、同じ坂を試してみたのですが、しっかりブレーキは効くし騒音も出なくなったし、完全に復活してくれたようです。
購入したこのグリスは、
通常利用では大容量なので、全部使いきれるかはわからないのですが、自宅にあることでいつでも補給できるようになったので安心感が違います!
昔、学生の頃にガソリンスタンドでバイトをしていて、車のエンジンオイルを交換したことないお客さんがちょこちょこいてかなりビビったのを思い出しました。
自転車のブレーキにグリスを付けることは、それ以上に知らない人が多い気もするので、親戚親子や子どもたちの友達パパママの自転車が騒音を響かせていたら、残っている専用グリスを使ってあげようかなと思いますw
最後に、、
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