おむつや生ゴミのニオイを防ぐのに「食パンの袋」が良い理由は『PP』だって!

食べ終わった「食パンの袋」 子育てグッズ
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以前、「コストコの巨大ラップ」がおむつを捨てるのに便利!という記事を作ったのですが、

その後、食べ終わった「食パンの袋」が防臭効果も良くて匂わないと聞いたので、試してみたら全くニオイがしないのですごかった!

ただ捨ててしまうだけだった「食パンの袋」がいい仕事するので、なぜなのか調べてみたら、袋の素材の「PP(ポリプロピレン)」というフィルムが使われていると、ニオイをシャットアウトしてくれるそうです!

食べ終わった「食パンの袋」は、「PP(ポリプロピレン)」

朝はパ〜ン♫パンパパ〜ン♫のことが多いのですが、子どもが3人いると8枚切りの食パンが1日か2日で、すぐに食べきってしまいます。

なので、食パンの袋がいっぱいゴミになっていたのですが、第3子ちゃんがウンチしたおむつを試しに入れてみたら、ゴミの日まで数日経っても、びっくりするほどニオイがしない!!

食パンの袋(PP:ポリプロピレン)に、ウンチおむつ

なぜなのか調べてみたら、袋の素材に「PP」というフィルムが使われていることが理由でした。

PP」とは「ポリプロピレン」という素材で、食パンの袋をよく見てみると、「プラ」表示のそばに「袋:PP 留め具:PS」の表記がありました。

食べ終わった「食パンの袋」

意外と色々と使われていて、ピーマンが入っているこの袋も、

ピーマンの袋も「PP」

よく見ると「PP」の表示がありました! (ただ、ピーマンの袋はところどころに穴が開けてあるのでゴミ捨て用には使えないんですけど。。)

ピーマンの袋も「PP」(接写)

カップラーメンの外装フィルムや袋麺の袋も「PP」でした。 (ただ、おむつを入れることができないので、ゴミ捨て用には使えないんですけど。。)

PP:ポリプロピレン、PE:ポリエチレン、PS:ポリスチレン とは

調べてみてわかってきたのですが、袋の素材にも色々種類があり、似たような素材だとパン袋の「PP:ポリプロピレン」のほかに「PE:ポリエチレン、PS:ポリスチレン」があります。

一般社団法人プラスチック循環利用協会が、子ども向けサイト「プラスチックのはてな」を作っていて、主なプラスチックの種類をまとめてくれていました。

名称めいしょう 略語りゃくご 性質せいしつ おもな使いみち
ポリエチレン
てい密度みつどポリエチレン]
こう密度みつどポリエチレン]
PE 油や薬品に強く、加工かこうしやすい。えやすく、水に レジぶくろ、ラップ
バケツ
ポリエチレン
テレフタラート
PET 透明とうめい圧力あつりょくに強く、薬品にも強い。水にしず ペットボトル
たまごの容器ようき
ポリスチレン PS 透明とうめいでかたく、断熱だんねつ保存ほぞんすぐれている。水にしず発泡はっぽうポリスチレンになる。 CDケース
食品トレイ
発泡はっぽうスチロールの箱
ポリプロピレン PP ねつに強く、100℃でも変形へんけいしない。水に ストロー、医療いりょう器具きぐ
自動車部品
ポリ塩化えんかビニル
えんビ)
PVC 薬品に強くえにくい。水にしず 消しゴム、ホース
水道管すいどうかん
アクリル樹脂じゅし PMMA うすい透明とうめいな板をつくりやすい。水にしず 水槽すいそう定規じょうぎ
コンタクトレンズ

引用元プラスチックの種類 |プラスチックのはてな

ざっくりな違いがわかりやすかったのがゴミ袋でした。

原料などの部分を見てみると、半透明のゴミ袋本体は「PE」、透明な外袋が「PP」でした。

ちなみに一緒に書かれていた「HDPE」は高密度ポリエチレンで、「LDPE」は低密度ポリエチレンというポリエチレンの種類のようです。

パン袋や野菜の袋は「PP:ポリプロピレン」でしたが、ほか「PE:ポリエチレン、PS:ポリスチレン、PVC:ポリ塩化ビニル(塩ビ)」も探してみました。

身近で見る「PE(ポリエチレン)」

スーパーのレジ袋やロール袋に使われているのは「PE(ポリエチレン)」が多いようで、業スーで買っているショッピングバッグは、小さくて見にくいのですが「PE」の記載がありました。

ショッピングバッグ No.45

また、以前OKで買ったロール袋「フクロール」は、

福助工業という会社が作っている製品で、製品カタログを見てみたら「HDPE」という素材で作られていました。

先程のゴミ袋にも記載がありましたが、「HDPE」は高密度ポリエチレンのことで、先程の表(プラスチックの種類)にも記載があるように「PE(ポリエチレン)」の種類ですね。

「HDPE」は半透明で硬めのものなので、ある程度の薄さでも強度がありシャカシャカしています。

逆に低密度ポリエチレン「LDPE」といいのもあり、透明で軟らかくツルツルしていて、厚手の大型袋や製品をカバーする袋としてよく利用されるそうです。

我が家にあったポリエチレン袋は、重なっていると白くなるのですが、1枚だけ取り出すとほぼ透明でツルツルしていたのでおそらく「LDPE」です。

表記は「PE」で、フクロールよりもちょっと厚手です。

どちらの袋も「PE(ポリエチレン)」が使われた袋だったのですが、昔、おむつや生ゴミなどの臭うものをいれておくと、ニオイが漏れ出てきてしまうんですよね。。

身近で見る「PS:ポリスチレン」

ついでに袋じゃないのですが、食パンの留め具に使われている「PS:ポリスチレン」。

食べ終わった「食パンの袋」

食パンの留め具は、これですが、正式名は「バッグ・クロージャー(bag closure)」っていうんですよね(笑)

「バッグ・クロージャー(bag closure)」

ちなみにこの素材「PS:ポリスチレン」は、発泡させると「発泡スチロール」になるそうです。

とはいえ、どちらもおむつを捨てるには微妙ですよね。

身近で見る「PVC:ポリ塩化ビニル(塩ビ)」

「ポリ塩化ビニル」はどこかで見たと思ったら、「コストコの巨大ラップ」に使われていました。

コストコの巨大ラップ

原材料名の部分に「ポリ塩化ビニル」の記載がありました。

コストコの巨大ラップの製品詳細

以前記事にしたように、「コストコの巨大ラップ」でも匂いを抑えられているのは、「PE(ポリエチレン)」ではなく、「PVC:ポリ塩化ビニル(塩ビ)」だからのようですかね。。(PVCが理由だったのは、後述します。)

ニオイの透過について

ここまで調べてみると素材によって、ニオイがしたり・しなかったりするので、もっと詳しく調べてみたら、芝浦工業大学の教授が「ポリプロピレン(PP)のほうが臭いを通しにくい」と言っていました。

ポリ袋に詳しい芝浦工業大学の永直文教授によると、「食パンの袋はポリ袋よりも臭いを通しにくい、ポリプロピレンという素材でできています」とのこと。

ポリ袋の素材・ポリエチレンよりもポリプロピレンの方が気体を通しにくいため、ニオイ漏れの予防に役立つようです。

番組では3日間放置した生ごみをポリ袋と食パンの袋に入れ、口をきつく縛った状態で周りの臭いを計測。

通常の部屋の数値「270ppm」からどう変化するのか検証したところ、ポリ袋周りの臭いは500ppmを超える臭いが計測されます。

いっぽう食パンの袋周りは通常値からわずかに上昇した「284ppm」という結果で、防臭力の高さが実証されました。

引用元悪臭対策には“食パンの袋”? ニオイが気になる生ごみ処理で大活躍! |レタスクラブ 2019.04.27

また「ニオイ対策」の部分調べたら、東京都の動物取扱責任者研修に出た方が2010年にゲットしたネタとして、「PE袋はニオイを通し、PP袋はニオイを通さない」という話を聞いたようです。

なんの話かと申しますと、PE袋はニオイを通し、PP袋はニオイを通さないってこと。

なので、お散歩中にスーパーのレジ袋やロール袋などで、ワンズのうんPを処理した場合は、微妙~に臭うのであります。

 

考えてみれば確かにそうで、お菓子の袋からそのお菓子のニオイは袋を開けるまではしないよね。

なので、散歩中にニオイが気になる方は、スーパーのレジ袋やロール袋ではなく、お菓子、乾物、インスタントラーメン、パン、ピーマンやもやしが入っていた袋を使い、上手く口を閉じればニオイ対策になるっつーお話です。

引用元PE袋とPP袋とは? |ミニチュアダックス専門  グリーングレイスケンネル GREEN GRACE

そして以下の記事では、生ゴミをビニール袋に入れて2日間放置して、臭い漏れを実験してくれていました。

調べてみると、素材に使われている「PP」とは「ポリプロピレン」のことで、臭いを通しにくい性質を持っているのだそう。

引用元売り切れ続出&コスパが最高!“においが漏れないパン袋”で生ゴミを◯日放置…結果、臭わなかった話 |ROOMIE KITCHEN(ルーミーキッチン) 2023/07/15

最後に、僕と同じように「食パンの袋」がニオイを防ぐのに良い理由が気になった、理系出身の ma2ka(マニカ)さんが、防臭のメカニズムについて化学的に推測されていて、さらに防臭袋の製造メーカーにも直接「問い合わせ」して確認されていました。

結論

下記の記事中に各樹脂ごとのガスの透過性が記載されています。

酸素バリヤー性を有する食品包装材料(3)

これをみると、パン袋として利用されているHDPECPPLDPEよりもガス透過性が低い(=ガスを通しにくい)という結果になっています。

酸素のガス透過度はHDPEが2900、CPPが3800に対してLDPEが7900です(単位は㎝3/m2・24h・atmで、1日に1㎡の面積を圧力差1気圧でどの程度の体積のガスが透過するかを示していて、数値が高いほどガスが透過する=ニオイが外にもれる)。

 

ですのでLDPEに対してですが、パン袋として利用されているHDPEやCPPはガスバリヤー性が良いので、結果的に一般的な袋よりもニオイを抑える能力に優れると結論づけました、、。

しかし、この推測は一般的に利用されているポリ袋がLDPEが最も多いという考え前提のもとで成り立っています、、、、。どうしても推しが弱くなっていまいますね。

引用元【オムツ袋にはパン袋が防臭効果が高くておすすめ!】でもなぜ!?その理由について徹底調査! |アドオン. ねっと

ここまで調べると「ポリプロピレン(PP)」という素材が、匂いが漏れ出るのを抑えてくれるので、臭うものを入れたとしてもしっかり防臭してくれていることがわかりました!

さらに先程の引用にあった、以下の表を見てみると「コストコの巨大ラップ」に使われている「PVC:ポリ塩化ビニル(塩ビ)」(赤矢印)は、OPPHDPECPPLDPEよりも酸素ガスの透過度がかなり低いようですね!

ラップを使って匂わない理由も一緒にわかっちゃいました(笑)

出典元:酸素バリヤー性を有する食品包装材料 |愛産研食品工業技術センターニュース (平成21年3月24日発行)

OPP袋、CPP袋、IPP袋

「ポリプロピレン(PP)」素材の袋だと、防臭できることがわかったので、以下のパンの袋のように安く買うことはできるのか調べてみたのですが、

よくよく見ていったらPP袋には、3種類あることがわかりました!

PP袋は、OPP袋・CPP袋・IPP袋の総称で、主にOPP袋を指す場合がほとんどだそうです!!

PP袋 3種

  • OPP:Oriented polypropylene(オリエンテッドポリプロピレン) 【二軸延伸ポリプロピレン】
  • CPP:Cast Polypropylene(キャストポリプロピレン) 【無延伸ポリプロピレン】
  • IPP:Inflation Polypropylene(インフレーションポリプロピレン) 【インフレ無延伸ポリプロピレン】

それぞれの細かいところは難しかったのですが、それぞれの特徴をワークアップ株式会社さんがまとめてくれていました。

出典元:PP袋とは?OPP袋やCPP袋との違いについても解説します。 OPP袋、CPP袋、IPP袋の比較一覧表 |ワークアップ株式会社

これによると主にOPP袋を指すことが多いPP袋は、パリッとした感じで、引き裂けやすいようですね。

身近になにかないかと見てみたら、子どもたちの「折り紙」が入っている袋が「PP」(おそらくOPP)でした。

PP(たぶんOPP)の袋 折り紙

とってもパリパリしていて、横の部分は簡単に裂けてしまいますよね。

フィルムが防臭してくれても、おむつを入れちゃって裂けたら意味ないので、購入するなら「CPP袋」か「IPP袋」がいいようです。

先程の食パン袋ですが

商品詳細をよく見ていったら、最初の部分には「材質 ポリプロピレン (PP)」という記載だけでしたが、2つ目には「素材:インフレーションポリエチレン」と記載されていたので、これなら1枚4円で使うことができるので良さげですね!

おむつや生ゴミのニオイを防ぐのに「食パンの袋」が良い理由は『PP』だって! のまとめ

「食パンの袋」が、おむつや生ゴミのニオイを防ぐのに良い理由が気になって、色々と調べてみましたが素材の「PP(ポリプロピレン)」に防臭効果があることがよくわかりました。

パン用の袋を購入すれば、1枚4円で利用できますが、食べ終わった食パンの袋なら元々ゴミになるものなので、有効活用することができますね。

ただ、毎回食べ終わった「食パンの袋」を使おうとすると足らないので、購入することになるのですが、そこを考えると「コストコの巨大ラップ(Stretch-tile Plastic food wrap)」のほうがコスパが良かったかもです。

以前、1800円前後でコストコで買うことができた時に調べてみたら、1回70cmで使っても約1.53円でした。

70cmだと、91440cm ÷ 70cm = 1306.2857・・・回分 (1回約1.53円
65cmだと、91440cm ÷ 65cm = 1406.7692・・・回分 (1回約1.42円

ただ、原料高で価格が上がっているので、「コストコの巨大ラップ」がなくなったら「IPPのパン袋」にしたほうがコスパが良くなりそうです。

その前に、第3子ちゃんのオムツ卒業が来てくれると嬉しいなぁ〜!

参考にしたサイト

https://gyutte.jp/blog/264511

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