WBS・モーサテを見ていたら、小田急電鉄のニュースで「パスモなどの交通系ICカードを利用すると1乗車あたり50円に均一になっている」という嬉しいニュースとともに、「女性専用車両」のように「小田急の子育て応援車」という車両が導入されていることを知りました。
3人の子どもを育てている親としては、「おぉ〜〜!いいじゃん!」と思ったものの、最近読んだ『冒険の書 AI時代のアンラーニング』を思い出して、「子育て応援車」という車両に区別されることで、逆に他の車輌に乗りにくくなるんじゃないかと、ちょっと不安に。。
それに、子連れの場合に電車に乗りにくい、今の社会ってどうなのかと思ってしまった。
「小田急の子育て応援車」とは
小田急電鉄の2022年3月12日(土)の ダイヤ変更日から、小さな子どもを連れていても気兼ねなく小田急線を利用できるように、運用を始めたサービスで、通勤車両(一部を除く)の3号車(窓ガラスや乗降扉、貫通扉)に計24枚のステッカーが貼られているそうです。
これは2021年11月8日(月)に策定された 小田急沿線における子育て応援ポリシー「こどもの笑顔は未来を変える。Odakyu パートナー宣言」 が元になっていて、2021年5月のイベントが好評だったことを踏まえ、導入が決定されたそうです。
元々は小田急ユーザーだったのですが、最近は東急ユーザーになり、乗らなくなってしまったのでちょっとうらやましい‼
「子ども連れ」で公共交通の利用
普段から週末に3人の子どもを連れて、電車に乗ったりバスに乗ったりするのですが、まだ末っ子が帰る頃の時間には寝ちゃうこともあるので、ベビーカーも一緒に持って行って電車に乗車している時期なのですが、確かに混んでいる時間はあえて避けることはありますね。
それに子どもを3人連れて移動するときは、それなりに荷物が一杯になり、ベビーカーを畳んで乗車するとなると、父母の両手がふさがり、子どもたちと手をつなぐことも出来ないので、畳まずに乗車することが多いです。
なので電車の場合は、座席がなくて車椅子やベビーカーを置くことができる車両に乗るようにしているのですが、土日でも帰りのラッシュ時とかは混んでいて、あえて1編成に数か所しか無い車両を目指して乗っているのにも関わらず、立っている人たちが避けてくれないことが多いんですよねぇ〜。
赤ちゃんに寛容になれない大人もいる
赤ちゃんから2歳ぐらいの頃って、まだ喋ることが出来ないため自分のしてほしいことを伝えられず、泣いて訴えるしかない時期なので、どうにか泣き止まそうとしてもどうにもならない時もあるので、泣いてしまうのってしょうがないと思うのですが、それを理解してもらえず、すごく嫌そうな顔で見てくるいい年した大人がいるんですよね。。
泣くのが赤ちゃんの仕事とも言えるのに、それがうるさいと態度に出すなら自分で動ける大人が移動してあげればいいと思うし、逆にあやしてあげればとも思うのですが、子育てしたことないんですかね。。。
そんな事があったときのために、僕は普段持っていくカバンには、ある程度の大きさに切ったシールと絆創膏を準備してあって、
元々自分の子どもたちにも利用してきたのですが、同じような年齢の子どもが泣いているときに、キャラクターの付いているシールって、子どもが集中してみてくれて、泣くことを忘れてくれるので便利なんですよね。
子連れの親も、ちゃんと気を使うべき
一方で、「子ども連れ」を区別した方がいい、という考えもわかるんですよね。
我が家同様に子どもたちを連れている家族やママ友グループに出会うのですが、みんなでは無いものの、、稀に、騒ぎまくっている子どもたちを放置して会話に夢中なママ友や、靴のまま座席に立っている子どもに何も言わない親などを見ることがあります。
なぜ注意しないのか疑問なのですが、「人のふり見て、我が身を直せ」と思うので、我が家では「電車やバスなど、みんなで使う乗り物では、騒がずに静かにする」「(靴のまま座席に立つなど)人にやられたら嫌なことはしない」という練習と教育にしています。
電車やバスに乗るたびに同じことを言っているので、いまでは子ども同士で注意しあってくれるので、ほとんど手がかからなくなり、気兼ねなく移動ができるようになっていますね。
子連れを「区別」することの光と影
「小田急の子育て応援車」ができたことで、子育て中の親が安心できるのはわかるのですが、『冒険の書』の著者、孫泰蔵さんがまとめていた違う見方をすると、「子連れを区別した」とも考えられると思います。
あえて「区別」されたことで、子連れは「子育て応援車」に乗れ!ともなりかねない・・・かもしれない。
以前、「児童のいる世帯の状況」というデータを見たのですが、2022年4月で児童のいる世帯は 18.3%となっていました。
「児童」は小学生以下になっているので、この中で「子育て応援車」が必要になりそうな未就学児とすると、、ざっくり半分ぐらいで10%ぐらいですかね。
小田急線の乗降客数の割合にもよりますが、10両編成のうち1車両が「子育て応援車」なら十分かもしれません。
ちなみに今は東急ユーザーになった僕ですが、東急の新型車両「2020系」は「フリースペースを全車両に設置し、車椅子やベビーカーをご利用のお客さまに配慮」されているので、新型車両が来たら、小田急線の「子育て応援車」と同じようにとっても便利なんですよね。
ただ、どちらの鉄道会社もすべての車両(編成)が対応しているわけではないので、ラッシュ時は1,2本乗り過ごさないといけない時もあり、「区別」されちゃったことで専用車両以外は、「小さな子どもを連れていても気兼ねなく利用できない」場合があるかもしれないですよね。
「光があるところには影がある」じゃないですが、なんかなぁ〜と。。
「小田急の子育て応援車」で考える「子ども区別」ってどうなんだろ のまとめ
「お子さま連れのお出かけの心配を軽減」という、小田急電鉄の「子育て世代応援策」ですが、まさに子育て世代の僕たち夫婦にとっては嬉しいニュースでした!
でも最近読んだ本の影響ですが、逆に「子ども区別」をする必要が出てきた今の社会もどうなのかなと思い、記事にして考えをまとめてみました。
あえて「区別」をしなければ、安心して子連れのお出かけがやりにくい社会ってことですよね。
「優先席」も同じように考えることができると思うのですが、あえて区別をしておかないと高齢者・障害者・妊婦や乳幼児連れの方・病人などに優しく出来ない社会になっているってことですよね。。
わざわざそんな表示をしなくても、どこでも、助け合って、優しくできる社会にしていきたいですよね。。。
参考にしたサイト
https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/nms/special/post_290385
子育て応援ポリシーを定め、「こどもの笑顔をつくる子育てパートナー」であることを宣言(2021年11月8日)
3月12日以降「小田急の子育て応援車 」を順次運用開始(2022年2月25日)
4月6日から、小田急線車内で「温もりを通わせる子育て応援車」を展開(2023年4月4日)
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