2022年度から始まる『金融教育』について、小学生が何を学ぶか調べてみた!

教育
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2022年4月から「学校で金融教育スタート」という記事を色々見るようになってきました。

我が家の第1子くんは、4月からピカピカの1年生なのですが、小学校ではどんな金融教育が行われるのか気になって調べてみました。

金融教育について調べようと思った経緯

投資や資産運用はお金持ちじゃないとできないものと勝手に思い込んでいたのですが、コロナの影響や年金2,000万円問題などを受けて、2019年にやっと投資を始めました。

というような細かい経緯は、以下の投資ブログにまとめてあります。

やってみてからわかるのですが、今までだいぶ損をしていたことを理解できました。

よく考えると子どもの頃に「お金について」や「株式投資」「資産運用」「経済把握」などなど、「金融」について勉強したこともないし、親からも教わったことがないよなと。。

そんな中「プログラミング教育」と同様に、話題になってきた「金融教育」と、第1子くんの小学校入学が重なったので、どんなことをするのか知ることで、子どもたちを一緒に親の僕も成長できればと考えました。

2022年になり「調べなきゃ!」となった大きなきっかけが、日経の記事でした。

4月 学校で金融教育スタート

年金にたどりつくまで人生100年時代のお金の歩みは長く、時に厳しい。正しい理解を若いうちから身につけてもらう取り組みも始まる。4月から高校の家庭科の授業に金融教育が組み込まれる。人生で必要なお金への向き合い方や、株式・債券など金融商品の基礎を学校で学ぶ時代の到来だ。

引用元:2022年 知っておきたいマネーカレンダー ー日本経済新聞2022年1月4日

「金融教育」とは

とりあえず「金融教育 義務化」「金融教育 学習指導要領」「金融教育 小学生 2022年」「金融教育 学習指導要領 小学生 2022年」などなどでググってみました。

たくさんニュース記事が出てくるのですが、2022年4月1日から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられる影響もあり、高校の家庭科の授業で「マネー教育」「金融教育」が必須になる情報がほとんどでした。

文部科学省などのサイトで直接的に「小学生は2022年から、この学科でこういう内容を勉強していきます」というような「学習指導要領」はなかなか出てこなかったのですが、金融広報中央委員会が運営している「暮らしに役立つ身近なお金の知恵・知識の情報サイト 知るぽると」に「金融教育について」の情報が色々とまとめてありました。

ちなみに、金融広報中央委員会は、都道府県金融広報委員会、政府、日本銀行、地方公共団体、民間団体等と協力して、中立・公正な立場から、暮らしに身近な金融に関する幅広い広報活動を行っているそうなので、「知るぽると」で調べてみるのが良さそうです。

またいろいろなニュース記事からも引用元になっていました。

「知るぽると」サイトによると金融教育とは以下のように定義されていました。

・・・しかし、金融教育は、以下に示すように、各学校段階を貫いて求められる「生きる力」(すなわち、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力等)を養う上で有効な手段を提供できる教育である。

金融教育は、お金や金融の様々な働きを理解し、それを通じて自分の暮らしや社会について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育である。

引用元:1.金融教育のねらいと基本的性格 (1)金融教育とは? ー知るぽると

先程の「金融教育について」を一回全部読んでみると、ざっくりと全体を把握することができます。

小学校低学年の「金融教育」指導計画例等

一番上のメニュー、左から2番目にある「授業の進め方・実践事例」というページには、年齢層別目標が掲載されています。

一番上にある【小学生・低学年】を開くと、『金融教育プログラム』に掲載されている指導計画例、『金融教育ガイドブック』、『はじめての金融教育』に収録されている実践事例の中から対象年齢に合わせた部分だけ抜粋してくれています。

さらに小学校1年生に該当する「年齢層別目標」を抜粋してみました!

  • ものやお金の価値を知り、大切にする(生活、道徳)
  • ものやサービスを購入するとき、お金を払う必要があることを理解し、実際にものやサービスを購入する
  • 硬貨と紙幣の違いに気付く
  • ものとお金は交換されることを知る
  • 目的を考えてものを選んで買うことができる
  • 働く人々の素晴らしさに気付く(生活)
  • 家の手伝いをすることで役立つ喜びを知る(生活、道徳)
  • 家の手伝いや係活動を通じて自分の役割を考える(生活、道徳)

低学年向けなので、生活に関わる基本的なところから学んでいく目標になっていました。

 

また「指導計画例、実践例(実施学年、教科等)」の項目が「年齢層別目標」に関連づいていたのですが、よく見ると3つだけだったので以下にまとめておきます。

それぞれ情報がPDFにまとめられていました。

小学校低学年から高校生までの「金融教育プログラム」全体を確認

一番上メニューの左端にある「金融教育について」の中にある「金融教育プログラム「学校における金融教育の年齢層別目標」」から、

小学校低学年から高校生までの「年齢層別目標」を見ることができます。

まとめてすべて見る場合は、「全ページ一括のファイル(差し替え済)(PDF 1,430KB)」から見ることが可能です。

これから成長していく子ども達のために、ひと通り見ておけると良いのかなぁ〜と。

ただ高校生になると以下のような内容になるので、親の方も勉強が必要になりそうですねぇ〜。

  • 預金、株式、債券、投資信託、保険等の基本的な金融商品の 特徴を理解し、関連する世の中の動きに関心をもつ(公民、家庭)
  • 資金運用については、自己責任のもとで金融商品を選択する必 要があることを理解する
  • 金融商品について、利益が出たり損失が出たりする特徴を踏ま えて、リスクとリターンの関係について理解する(公民、数学)
  • 様々な金融商品に資金を分散するなどのリスク管理の方法につ いて理解する

ちなみに、2019年12月の金融庁の「金融経済教育について」の資料によると、中学校と高校の「新学習指導要領」は、以下のようになっていました。

引用元:「金融経済教育について」 2019年12月13日 金融庁

 

2022年度から始まる『金融教育』について、小学生で何を学ぶか調べてみた! のまとめ

第1子くんが小学生になるのに合わせて気になっていた「金融教育」について色々と調べてみましたが、必修化されるのは高校家庭科の「金融教育」でした。

ただ、金融教育(や金融リテラシー)については、国際的にみても日本の水準は決して高いとは言えない状況のため、小さい頃からの教育の必要性が訴えられてきています。

知るぽると」の中をよく見ていくと、「はじめての金融教育-ワークシート付き入門ガイドと実践事例集-」のなかには、「(1)幼稚園における実践事例」があったり、「金融教育ガイドブック~学校における実践事例集」の項目の中にも「幼稚園」からの記載があります。

幼稚園・小学生までは、生活の中の知識で親として対応していくことができるかもしれませんが、中学生以降の金融教育では結構厳しそうです。

「家計や貯蓄・資産運用から始まり、経済の仕組みや働く意義などの幅広い考え方だけじゃなく、保険や投資信託など、具体的な金融商品」にまで及ぶのでより、詳しい金融リテラシーが必要になりそうです。

 

我が家では3歳ぐらいから、お手伝いをしたらお駄賃をあげるようにしていますが、そこから「金融教育」へうまくつなげてあげれたら良いかなぁ〜。

 

参考にしたサイト

教育関係の方へ|知るぽると:金融広報中央委員会
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