子どもがスマホの使いすぎで、片目だけ寄り目になる「急性内斜視(ないしゃし)」に気をつけたい

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ニュースを見ていたら、子どものスマホの使いすぎで片目だけ寄り目になる「急性内斜視(ないしゃし)」という症状を知りました。

スマホの小さな画面を目を動かさずに、近い距離で見続けることで、目を動かす筋肉がおかしくなって、片目だけが内側を向いたまま戻らなくなってしまい、物が2つに見えたり、遠くが見えづらくなったりするそうです。

大人であれば違和感を感じるので自分で病院に行くことはできると思うのですが、小さな子どもの場合は自分自身で違和感を訴えることはできないので、まばたきの回数が多くなったり、顔を斜めにして物を見るようになっていたら注意をしないといけません。

というか、ついついスマホに子どもをあやしてもらう事があると思いますが、できるだけ控えたほうが良さそうですね。

「急性内斜視」とは

「急性内斜視」は、片方だけ黒目が内側に寄っている(片目だけ寄り目)状態で、物が2つに見えたり、遠くが見えづらくなったりするそうです。

「内斜視」は、生後6カ月以内に発症する「乳児(先天)内斜視」と、生後6カ月以降に発症する「後天内斜視」があり、いくつかある「後天内斜視」の中で急激に発症するものを「急性内斜視」というそうで、スマホやタブレット・携帯ゲーム機などを長い時間見た後に起こるものを「スマホ急性内斜視」とよんでいるそうです。

片目だけ寄り目で思い出したのですが、歌舞伎の「睨み」状態と一緒ですね。

(昔、練習してみたのですが、ちょっとだけ出来ていますかね。)

普通に寄り目をするとわかりやすいのですが、物が二重になって見にくくなる状態が続くのが「急性内斜視」の症状かと思います。

この状態だと歩くことも難しいし、生活しにくい状態になってしまいます。

「急性内斜視」の原因

色々調べてみてみると、2016年以降からスマホ、タブレット、ゲーム機などのデジタル機器を長時間利用し続けることで、急性内斜視を発症する人がみられるようになってきたようです。

因果関係は解明されていないようですが、小さな画面を至近距離でずっと眼球を動かさずに見続けることで、眼球を動かす筋肉のバランスが崩れて何らかのきっかけで「急性内斜視」を発症する事があるそうで、近い距離で見続けるのは、デジタル機器だけではなく読書や勉強でも起こりうることだそうです。

ニュースで言っていたのは、「現代になって物を近くで見ることが多くなったけど、元来【人】は遠くを見て生活してきたので、人の目の作りとは違うことをやっている。」というような話をしていました。それゆえに、急性内斜視を発症する人がようです。

また大人と子どもでは主な原因が違い、大人の場合は脳腫瘍などの脳の病気や異常、けが、強い近視、ストレス、高血圧や糖尿病などが原因となって内斜視が起こるそうです。

子どもの場合は大人よりも目の筋肉が強く眼球が内側に寄りやすい傾向にある上に、長時間至近距離を見ていても疲れにくく、本当は目が疲れているのにもかかわらず夢中になったコンテンツのために見続けてしまうことで急性内斜視を発症するリスクが高くなるそうです。

ただ、大人でも夜間の寝る前などの、暗い部屋で寝転がりながら、至近距離で画面を見続けることもリスクがあるみたいです。

内斜視の予防方法「20-20-20 ルール」

ニュースの中では、「20-20-20 ルール」という予防方法が紹介されていたので調べてみたら、米国眼科学会議が推奨している方法で【デジタル端末の画面を20分見たら・20秒間・20フィート(約6メートル)離れたところを見る】という簡単なことでした。

  1. The elbow rule: keep an elbow-to-hand distance away from books and screens to avoid them being too close to the eyes.
  2. The 20/20 rule: take regular breaks from reading to reduce demand on the visual system. Recent research has expanded this to the 20-20-20 rule (take a break every 20 minutes for 20 seconds and look at least 20 feet away), which has shown benefit for reducing digital eye strain and dry eye symptoms in non-presbyopic adult computer users.18
  3.  The two-hour rule: try to limit leisure screen time (outside of school work) to two hours per day in school-aged children.

(以下、Googleの機械翻訳です)

  1. 肘のルール:本や画面が目に近づきすぎないように、肘から手までの距離を保ちます。
  2. 20/20 ルール:視覚システムへの負担を軽減するために、読書を定期的に中断します。最近の研究では、これを 20-20-20 ルール (20 分ごとに 20 秒間休憩し、少なくとも 20 フィート離れたところを見る) にまで拡張し、老眼ではない成人のコンピューター ユーザーのデジタル眼精疲労とドライアイの症状を軽減する効果があることが示されています。
  3.  2 時間ルール:学齢期の子供の余暇のスクリーンタイム (学校の勉強以外) を 1 日 2 時間に制限するようにしてください。

引用元:Managing digital eye strain in children|Myopia Profile

また「20-20-20 ルール」で検索してみると、日本眼科医会が「ギガっこ デジたん!大百科」という近視予防の冊子を作っていて、このマンガの中では【目と画面の距離は30cm・30分に1回20秒以上遠くを見る】という方法を紹介しています。

ちなみにこの冊子の大人向けマニュアルとして「デジタル時代の子どもの目を守る! 目の健康啓発マンガ『ギガっこデジたん 活用マニュアル』」があるのですが、この中で参考として「20-20-20 ルール」が紹介されていました。

子どもがスマホの使いすぎで、片目だけ寄り目になる「急性内斜視(ないしゃし)」に気をつけたい のまとめ

急性内斜視(ないしゃし)」という症状をニュースで知り色々調べてみたのですが、自分が子どもの頃(小学校後半にゲームボーイが出てきたぐらいの世代)とは違い、便利になったものの新しい健康リスクが出てきたことがわかりました。

我が家の子どもたちはいわゆるデジタルネイティブな世代になるので、スマホがかなり身近にあり、教えてもいないのに普通にスマホを操っています。

Youtubeを見始めるとず〜〜〜っと見続けることが多かったので、「1回30分・1日2回まで」というルールを元々作っていたのですが、このニュースを見て間違っていなかったことがわかったし、ルールもいい感じに合っていたようです。

ただ、これから子どもたちの成長に合わせて、スマホの利用方法は注意していかないとですね。

 

この記事を公開した翌日に、日経電子版の記事で「30分に1回は目を休ませるといった対策」が出ていました。

長期的に見ると視力が低い子どもの割合は依然として高く、文科省は平日は1日90分、休日は同120分を目安に屋外で過ごすことを推奨。タブレット端末などと目を30センチ以上離し、30分に1回は目を休ませるといった対策を呼びかけている。

引用元子どもの視力、僅かに回復 コロナ後の外出増が影響? 2024年11月27日 17:00 |日経電子版

参考にしたサイト

https://www.jasa-web.jp/general/medical-list/strabismus/strabismus3

急性内斜視が増加中! 治し方や予防法を紹介|大正健康ナビ|大正製薬
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