「四阿」の語源
「四阿」も同様に漢字を分解すると、「四」(よっつ)の「阿」(中国語で「棟(むね)」の意味や「軒(のき)」という意味もあるみたい)になります。ちなみに「しあ」とも読むそうです。
「棟(むね)」は「屋根の一番高いところ」や「屋根の面と面とが交わるあたり」という意味があり、「軒(のき)」は「屋根の端の建物の外に張り出た部分」を指します。
したがって「四」と「阿」を組み合わせると、屋根が四方に「棟」や「軒」を下ろした建物のことを言うようです。
ただ数字の「四」を使っていますが、六角形や丸形などもあるそうです。
屋根部分に隙間があるのは「パーゴラ」
「東屋/四阿」に似た建物というか屋根があるのですが、屋根に隙間が空いていて、時間によっては日差しも避けれないし、雨宿りもできない屋根があります。
これらは「パーゴラ」と言うそうです。
「パーゴラ」は、もともとはイタリア語でブドウ棚を表すために使われていた言葉だそうで、つる植物が絡みつくように木材を組んだ屋根のようなもののことをいいます。
日本では、よく藤棚で使われているそうですが、上の写真と同じように公園でも藤のツルがぐるぐるしているのをよく見かけます。
パーゴラに植物を絡ませたり上から布をかけたりすることで、日光を遮って日陰を作ることができたり、緑を増やす目的でも使われるのですが、最近見かける公園のパーゴラは植物が絡まっていないことが多くて、夏は直接日光があたって暑かったりしますよね。
まとめ
「東屋」と「四阿」はどちらも「あずまや」と読みますが、大きな違いは語源でした。
意味を知ると「四阿」の方を使いたいなぁ〜と思うのですが、読みやすくてわかりやすそうなのは「東屋」の方ですよね。
ちなみに『四阿山 (あずまやさん)』の語源も調べてみたら、「四阿」が語源だそうです。
四阿山という山名は、どこから見ても山の形が四阿(あずまや。四方吹き下ろし屋根の小屋)の屋根の形に似ていることに由来しているそうです
引用元:ぐんま観光特使の新・群馬紀行第17回 四阿山|自衛隊群馬地方協力本部
参考にしたサイト
https://www.aeras-group.jp/column/a215128/
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